創造的破壊 creative deconstruction 2004 8 30
今日(8月30日)の日本経済新聞には、このような記事があります。
「中東 内向きの繁栄」
「『油膨れ景気』に潜む影」
「原油高を背景に、中東各国が経済ブームにわいている。」
「原油高がもたらしたモラトリアムは、改革の歩みを遅らせる懸念すらある。」
中東諸国は、アメリカで何らかの災害が起きた時、
それを、「天罰が下ったのだ」と言っていますが、
やがて、中東諸国にも、神の怒りが落ちるでしょう。
中東地域の創造的破壊もあることを忘れてはいけません。
この創造的破壊を勘違いする人が多いですが、
創造的破壊とは、家をリフォームすることではなく、
いったん更地にして、新しい家を建てることです。
今回の原油高は、神から与えられた「改革のための資金」と考えるべきでしょう。
経済改革、政治改革、教育改革など、やることは、たくさんあるはずです。
ソ連 USSR 2004 4 16
ソ連にとって、アフガニスタン侵攻の失敗は、
結果的には、致命傷となりました。
さて、ここで、歴史的な背景を点検しましょう。
ソ連は、石油危機による石油価格の高騰によって、
多額の外貨を獲得することになりました。
しかし、これが、ソ連の「命取り」になるのです。
石油や天然ガスの輸出によって、
安易に、外貨が獲得できることに安住してしまったのです。
当時、ソ連のライバルであった資本主義国は、どうだったのか。
資本主義国は、技術革新と経済改革に努力していたのです。
一方のソ連は、石油などで外貨を獲得しつつ、
それに安住して、経済改革が遅れてしまい、
結果的には、経済の軍事産業への依存度は高いものとなってしまいました。
これが、ソ連崩壊につながるのです。
(参考)安住とは、向上心をなくして、その状態に満足してしまうことです。
バイト=アルヒクマ Bayt al-Hikma 2004 3 30
9世紀の前半に、
アッバース朝のカリフ・マームーンは、
バグダードに、
「バイト=アルヒクマ(知恵の館)」を建設しました。
ここに、多くの学者を集めて、
ギリシャ語等の学問を、
アラビア語へ翻訳したのです。
こうして、多くのイスラム教徒は、
ギリシャの医学、天文学、幾何学などを学び、
イスラム文明の基礎を築いたのです。